テーマ 第一次世界大戦(第一次世界大戦についてのまとめと用語などです。)
第一次世界大戦 |
あらまし オーストリアがセルビアに対して宣戦布告。ロシアはセルビアを援助。ドイツはオーストリアを援助しロシア、フランスに対して宣戦布告した。ドイツはまず中立のベルギーを通ってフランスに侵攻した。これを見たイギリスはフランスを援助して対ドイツとして参戦。アメリカ合衆国は始め中立だったが、その後ドイツの潜水艦により米国の商船が攻撃された事などで、連合国側に参戦した。米国は物資なども供給した。 飛行機・戦車・潜水艦・毒ガスなどの新兵器が使用された。それらの兵器の進化により塹壕戦が主流となって戦争が長期化した。そのため国家の工業力を駆使する総力戦となり、軍人以外の人々も物資の作成などに動員された。女性の地位の向上の一因にもなった。 英仏などは、支配下の植民地から食料や労働者・兵士などを調達した。その際の協力を得るなどのために、植民地に自治や新国家建設などの口約束、秘密外交を行った。 1915 ロンドン条約 未回収のイタリア(当時はオーストリア領)の奪還・返還を約束され、イタリアは英仏側として参戦。 1915 フサイン=マクマホン協定 イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の独立と、アラブ人のパレスチナでの居住を認めた協定。 1916 サイクス・ピコ協定 イギリス、フランス、ロシアの間で結ばれたオスマン帝国領の分割を約した秘密協定。 1917 バルフォア宣言 イギリスが、パレスチナにおけるユダヤ人国家の建設とその支援を約束する宣言。 ロシアでは戦争の長期化に伴って民衆の不満がたまり暴動が起きた。レーニンがこれをまとめて革命を起こした。新政府はドイツと単独講和を結び戦争から離脱した。 日本は日英同盟を理由に大陸のドイツ影響地域と南太平洋のドイツ植民地を攻撃。この欧州開戦を天佑(思いがけない好機)と考えた。さらに中華民国に対華21か条の要求を行った。 アメリカ合衆国大統領ウィルソンは14か条の平和原則を提唱した(1918)。これらが元でドイツ側に革命が起こり、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世はオランダに亡命。ドイツの敗戦で終了した。 開戦時には、この戦争がこれほどまでに長期化するとは思われていなかった。 この戦争により欧州各国は甚大なダメージを受け、米国と日本の国力が相対的に高まった。 |